高専はやめといた方がいいよ
高専は入学してからが大変だよ
高専はクセがあるからね…
高専に興味はあるけど、ネットで調べたり周りの人に聞いたりしてもこんなことばかり。
「高専へ行くには向き不向きがあるの?」
こんな疑問にお答えします。
確かに高専は特殊な学校で、向き不向きがあるかもしれません。
高専は5年制の学校なので向いている人にとっては楽園ですが、不向きな人にとっては地獄の生活になってしまいます。
そこで今回は高専OBの私が高専に向いている人と向いていない人の特徴を解説します。
ぜひ高校受験の参考にしてみてください。

「大企業に就職したい!」という思いから、就職率100%を誇る高専(機械工学科)に入学しました。
機械工学科を選んだのは、単純に人気が高かったのと、父親の仕事が機械を操作する仕事で、憧れていたからかもしれません。
2013年に高専を卒業して、晴れて大手製造メーカーに就職。
「高専卒でも大卒に勝てる!」
これが進学を蹴ってまで今の会社を選んだ理由であり、高専OBから放たれた言葉でした。
社会人になっても猛勉強して、会社が推奨する国家資格をいくつも取りました。
その甲斐あり、これまでに5回の昇格試験を乗り越え、今では大卒と同じ出世のレールで日々奮闘しています。
27歳で結婚、29歳でマイホーム購入に加え第1子誕生、と毎日充実した人生を送っています。
高専に向いている人の特徴3選

高専に向いている人の特徴を3つ紹介します。
- 大学受験したくない人
- 校則がゆるい学校に行きたい人
- 何かしらのオタク要素がある人
大学受験したくない人
高専に向いている人の特徴1つ目は「大学受験したくない人」です。
高専は5年制の学校で、就職率ほぼ100%を売りにしています。
卒業後は大学に行かなくても簡単に就職できます。
有名企業からの求人が多く、大企業にも応募できちゃいます。
普通の高校から大企業へ就職しようと思っても難しく、大学進学が必須になるでしょう。
私は「少しでも早く、大きな企業に就職したい」という思いで高専を選びました。
3年生になると普通高校の同級生たちが受験で必死になっているのを「大変そうだなー」と他人事のように見ていました。
「大学に行くよりもさっさと就職したい」と思ってる人は高専に向いています。
校則がゆるい学校に行きたい人
高専に向いている人の特徴2つ目は「校則がゆるい学校に行きたい人」です。
高専は「校則がゆるい」で有名です。
1年生の頃から髪を染めたり私服やバイクで通学できたりします。
アルバイトもできるので、お金を貯めて好きなものを買ったり遊びに行けたりもします。
定期テストで赤点にならず出席日数さえ満たせば、単位が取れて卒業できます。

授業があっても校外へ遊びに行き、出席日数ギリギリに調整して単位を取っている人もいましたね。(オススメはしませんが…)
ただ校則がゆるいからと言って何してもいいわけではありません。
授業の邪魔をしたり喧嘩したり、人に迷惑のかかる行為はNGです。
「自由な学生生活を送りたい」と思っている人は高専に向いています。
何かしらハマってるものがある
高専に向いている人の特徴3つ目は「何かしらハマってるものがある人」です。
「高専はオタクだらけ」とよく言われますが、ズバリその通りです。
アニメ、アイドル、ゲーム、車、電車など、高専の人はみんな何かしらハマってるものがあります。
中学時代に「オタクだからという理由でクラスで浮いていた」という人も、高専に入れば全然溶け込めます。
自分の趣味に没頭したり仲間と共有したり、同じ価値観を持つ仲間が欲しいと思ってる人は高専に向いています。



私自身は断じてオタクではありませんでしたが、オタク友達の話しを聞いていると、ついつい自分も興味を持ってしまっていましたね。
高専に向いていない人の特徴3選


高専に向いていない人の特徴を3つ紹介します。
- 専門分野に興味がない人
- 男女共学の青春を送りたい人
- 中学の数学でも苦戦している人
専門分野に興味がない人
高専に向いていない人の特徴1つ目は「専門分野に興味がない人」です。
高専では1年生の頃から専門科目の授業があり、学年が上がると専門科目の授業が大半となります。
そのためいくら勉強ができても専門分野に興味がない人にとっては、おもしろくもなく苦痛になるでしょう。
私が学生の頃にも、せっかく高専に入学したのに専門分野に興味がないからと言って辞めていく人が3人ほどいました。
また興味があって専門分野を選んだ人でも、自分の想定とは違った科目を学ばなければならないこともあります。
例えば機械工学科で入学しても、制御や電気系といった機械とは関係なさそうな科目も受けなければならないのです。
そもそも専門分野に興味がない人は高専には向きません。
男女共学の青春を送りたい人
高専に向いていない人の特徴2つ目は「男女共学の青春を送りたい人」です。
高専の男女比は、だいたい8:2で男子が8割です。
学科によってはクラスに女子一人だけということもあります。(私が入った機械工学科がそうでした。。)
「男女共学でイチャイチャ」といった青春を思い描いている人は高専に向きません。
しかし建築、環境、化学系には女子が多いので、その分野に興味があれば期待は持てるかもしれません。
機械系や電気系は女子の人数が壊滅的なので「男女でイチャイチャ」といった青春は捨てましょう(笑)
中学の数学でも苦戦している人
高専に向いていない人の特徴3つ目は「中学の数学でも苦戦している人」です。
高専の学科は工学系がほとんどなので、数学の知識は必須です。
専門科目のあらゆるところで数式が出てきて、使いこなせないと定期テストで点数も取れません。
数学の授業スピードは2年生で普通高校の範囲が終わり、3年生では大学レベルの授業を受けなければなりません。
3年生になるとこれまで「数学が得意だ!」と思っていた人も苦労するほど授業の難易度が高くなります。
そのため中学の数学でも苦戦している人は高専には向きません。



ちなみに私も数学は好きで得意だと思っていましたが、高専入学後、徐々に自身を無くしていきました…
まとめ


高専に向いている人と向いていない人の特徴を解説してきました。
- 大学受験したくない人
- 校則がゆるい学校に行きたい人
- 何かしらのオタク要素がある人
- 専門分野に興味がない人
- 男女共学の青春を送りたい人
- 中学の数学でも苦戦している人
高専に入学すると最低でも5年間は、同じ場所で同じ仲間と過ごすことになります。
自分に向いているかどうかで、その後の進路も大きく変わってきます。
高校の進路を考えている中学生の皆さんは、後悔しないように慎重に進路を決めてください。
この記事が少しでも役に立てばうれしいです。
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