「高専卒の月収、年収ってどれくらいもらえるの?」
「大企業にいくと年収ってどんな感じで上がっていくの?」
「高専から就職するよりも大学に進学した方がいいの?」
今回はこのようなお悩みにお答えしていきます。
ちなみに「高専卒=本科卒」という位置づけです。
高卒、高専卒、大卒の一般的な平均年収
大企業に勤務する高専卒10年目の月収とこれまでの年収
今後の見通し(年収1,000万円に届くのか)
高専生なら就職後の年収が気になると思います。
年収によっては、進学を考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、大企業に勤務する高専卒10年目の私が今の月収とこれまでの年収を公開していきます。
現役高専生や大企業に転職を考えている高専卒の方の参考になれば幸いです。

「早くいいところで就職したい!」という思いから、猛勉強して高専機械工学科に入学。
機械工学科を選んだのは、単純に人気が高かったのと親父の仕事が機械系だったから。
2013年に高専を卒業してからは、憧れだった大手製造メーカーに就職。
「高専卒でも大卒に勝てる!」をモットーに社会人になっても猛勉強してたくさんの資格を取りました。
5回の昇格試験を乗り越え、今では大卒と同じ出世のレールに。
27歳で結婚して29歳でマイホーム建築と毎日が充実した人生を送っています。
【水準】高専卒の初任給と平均年収

まずは一般的なデータから見ていきましょう。
マイナビエージェントの調べによれば、「高卒」、「高専卒」、「大卒」の初任給と年代別の平均年収は次のようになっています。
高卒 | 18万円 |
高専卒 | 18.4万円 |
大卒 | 21万円 |
高卒 | 高専卒 | 大卒 | |
---|---|---|---|
30代 | 438万円 | 454万円 | 575万円 |
40代 | 528万円 | 571万円 | 764万円 |
50代 | 566万円 | 628万円 | 838万円 |
当たり前かもしれませんが、初任給、年収ともに高卒と大卒の中間になります。
あくまでも平均なので参考程度です。
【高専卒の月収】大企業勤務10年目の場合
大企業勤務10年目の私の月収を公開します。
ちなみに、「マイホーム有」「配偶者(扶養)有」「子供(扶養)有」です。
項目 | 金額 |
---|---|
・基本給 | 314,000円 |
・勤務地・通勤・家族手当など | 67,000円 |
・時間外手当(例:30時間くらい) | 86,000円 |
◇総支給 | 467,000円 |
総支給で40万円以上(時間外手当込み)となります。
またこちらは総支給なので、ここから税金やら保険料やらが引かれていきます。。
項目 | 金額 |
---|---|
・所得税 | 17,300円 |
・住民税 | 20,600円 |
・雇用保険 | 3,100円 |
・健康保険 | 17,300円 |
・厚生年金 | 43,000円 |
・共済・民間生保関連 | 7,300円 |
・組合費 | 6,900円 |
・持株会・その他積立金 | 22,000円 |
・その他(会社の食堂代・部費など) | 8,900円 |
合計 | 146,400円 |
これらを差し引いてもらえる金額は約32万円となります。
実際には、そこからさらに次のような項目が引かれます。
- 住宅ローン
- 光熱費(電気・水道)
- 通信費(スマホ・ネット)
- ガソリン代
- など
自由に使えるお金は10~20万円くらいになります。
十分すぎるくらいもらえていますが、こうしてみると時間外手当の有無がかなり効いてきますね。
【高専卒の年収】大企業勤務10年目の場合
入社10年目で確認できる「入社1年目から9年目までの年収」を公開します(源泉徴収票で確認)
※千の位はカット

入社年 | 年収(総支給) | 給与所得控除後の金額 |
---|---|---|
1年目(21歳) | 210万円 | 129万円 |
2年目(22歳) | 390万円 | 260万円 |
3年目(23歳) | 450万円 | 300万円 |
4年目(24歳) | 470万円 | 320万円 |
5年目(25歳) | 520万円 | 360万円 |
6年目(26歳) | 530万円 | 370万円 |
7年目(27歳) | 580万円 | 420万円 |
8年目(28歳) | 620万円 | 450万円 |
9年目(29歳) | 678万円 | 500万円 |
入社5年目(25歳)で年収500万円を超え、入社8年目(28歳)で年収600万円に到達!
時間外手当が「ゼロ」なら、マイナス70万円くらいになります。
入社5年目以降は、ゆとりある生活ができて、お金も溜まりやすくなります。

飲み会でムダ遣いしなければ、お金も溜まるし生活も余裕なんですけどね。
高専卒は年収1,000万円に届く?


「高専卒は1,000万円プレイヤーになれるのか?」
私はまだ到達していませんが、高専卒でも年収1,000万円プレイヤーになれます。
私の会社では「課長クラス(管理職)」までいけば、余裕で年収1,000万円を超えてきます。
その「課長クラス(管理職)」には、高専卒もたくさんいます。
当然、選び抜かれた人たちばかりですが誰でもなれるチャンスがあります。
大企業に入社して満足しているだけでは、1,000万円に届くことはないでしょう。
一生懸命仕事をして、周りから信頼され、評価を上げて、昇格していけば必ず役職も年収も上がっていきます。
まとめ
高専卒10年目の月収と年収を紹介しました。
大企業勤務であれば20代で年収600万円を超えてきます。
しかし大企業でも「努力する人」と「そうでない人」では大きな差が出ます。
10年目になると年収100万円以上も差が出ることもあります。
つまり、大企業に入社して満足するのではなく、そこから努力を怠らないことです。
そうすれば高専卒でも大卒でも関係なく出世できます。
「高専卒でも大企業に勝てる!」この言葉に偽りはありません。
高専生の皆さんは、就職か進学か悩んでいると思いますが、努力できる人(野心がある人)は就職をオススメします。
それでは少しでも参考になったら幸いです。
コメント