会社に入ると大勢の前でプレゼンをしたり、会議で司会をしたり、緊張する場面はたくさん訪れます。
昇格試験の面接もその一つ。
初めて昇格試験の面接を受ける人は、こんなお悩みを持っていませんか?
「面接と言われても何を準備していいかわからない…」
「面接ではどんなことが聞かれるの?就活の面接と何か違うの?」
私は過去に5回の昇格試験、面接を受けて、その全てに合格してきました。
その経験から「これだけやっておけば大丈夫だな」と気づいた点があります。
この記事ではこれから昇格試験の面接を控えている人に向けて「面接前に最低限やっておくこと3つ」を徹底解説していきます。
昇格のチャンスは数年に一度しかありません。
この記事を読めば胸を張って面接に臨むことができ、無事合格すれば数カ月後には給料アップが待っています。

「高専卒でも大卒に勝てる」を信じ、二十歳で高専から大手ホワイト企業に就職。
入社3年目で国家資格を2つ取得するが、翌年に脳梗塞を発症してドタバタな展開に。
「人生オワタ」と思いながらも何とか這い上がり今では機械設計士として晴れて社畜に復帰。
これまで5回の昇格試験に合格し、20代で年収600万円に到達。
このブログでは「高専卒でも大卒に勝てる」ノウハウをこれまでの経験を交えて紹介していきます!
面接前に最低限やっておくこと3つ

面接で合格する為に何が一番重要かと言うと、それは「面接の準備」です。
私は初めての面接で、ほとんど準備ができていない状態で臨んでしまいました。
面接直前になると不安、緊張に襲われ、面接中も全身真っ赤、頭の中は真っ白でパニックになりました。
苦い思い出です。(一応受かりましたが…)
「もっと早く準備していれば」と今でも後悔したのを覚えています。
そんな経験から、面接で最低限準備しておく3つのことは次の通りとなります。
- 面接原稿を作成する
- 想定質問と回答を考える
- ひたすら面接練習をする
面接原稿を作成する
私の会社では「面接の冒頭に3分程度で今の業務課題と解決方法をスピーチすること」と課題が与えられます。
このような課題が無くても面接では、以下の内容を順に述べるはずです。
- 自己紹介
- 自分が抱えている業務課題
- 業務課題の背景
- 問題点と解決方法(自分の役割)
- 現在の状況
- 将来どうなりたいか
この構成で原稿を作成していきます。(あくまでも参考に)
このようにテンプレにしておくと毎度原稿作成に時間がかからないのでオススメです。
課題:「面接の冒頭に3分程度で今の業務課題と解決方法をスピーチすること」
- まずは自己紹介
私は2010年に入社し、生産技術課に所属しています。
現在は「工場の老朽化設備更新」や「新規設備開発」「品質向上に向けた既存設備の改良」など機械設計業務を行っています。
- 自分が抱えている業務課題とその背景
本日は私が取り組んでいる「ゴリ切断設備の老朽化更新プロジェクト」についてお話します。
ゴリハム工場は建設から50年以上が経過しています。
設備の老朽化による生産、品質への影響は深刻な問題となっています。
中でもゴリ切断設備は、5年前からモーター異常や切断不良のトラブルが増加しています。
この設備は一度トラブルが起こると全ラインが停止します。
その為、早急に更新してトラブルをゼロにすることが工場にとっても重要課題となっています。
私はゴリ切断設備更新に向けて配置や構造の検討だけでなく、予算や工程、工事方法の取り決めなどプロジェクト全体をまとめています。
- 問題点と解決方法(自分の役割)
このプロジェクトで重要なのは、今のゴリ切断設備を搬出することです。
ゴリ切断設備は生産ラインのほぼ中央に位置しています。
そのため、前後の装置が邪魔になり簡単に搬出することができません。
現地で分解する方法もありますが、工場の定修期間内では間に合いません。
私はこの問題に対して、製造、施工業者にかけあい、様々な工事方法を検証してきました。
まず、視覚的にイメージできるよう3DCADで紙図面を3Dにしました。
今まで誰も使用したことがなく、操作に慣れて、3Dにするまでに2週間以上の時間がかかりました。
また他の人が3Dを閲覧できるように、率先してパソコン環境を整えることもしてきました。
3Dにしたことで様々な角度から設備を確認でき、全員が共通認識で話し合うことができたと思います。
多くの意見や提案を聞き出すことができ、ゴリ切断設備は、天井から搬出させるという方法を導きだすことができました。
- 現在の状況
現在は2023年度3月の定修に向けて施工メーカーと工事方法の詳細を詰めています。
まだ細かな課題があり工事中も様々なトラブルが出てくると予想しています。
そういった状況でも、今回のように自ら率先して行動し、周りを巻き込んでプロジェクトを進めていきます。
- 将来どうなりたいか
将来は機械設計の専門性を高めるだけでなく、他の分野の専門知識も学び自身の成長に繋げます。
そして多角的な視点で物事を見れるゼネラリストになり、工場の発展に貢献できるよう取り組んでいきます。
3分のスピーチではだいたい900~1,000文字程度になると思います。(上の文章は947文字)
最初は文章が整っていなくてもいいので、ストーリー重視で書いてみましょう。
面接練習しながら何度も修正し、よりよい文章に仕上がっていきます。
面接原稿は上司や先輩、家族などできるだけたくさんの人に見てもらいましょう。
特に仕事内容を知らない人に見せて、理解できるようであれば完璧です。
普段使用している専門用語や文章の特徴など、自分では気づきにくいものです。
想定質問と回答を考える

原稿ができたら面接官が聞きそうな想定質問と回答を考えます。
「自分が面接官だったら」という気持ちで質問を考えると原稿の修正点なども見えてきます。
面接官の中には「ん?」っと思うような質問も飛んくるので、たくさん書き出しましょう。
先ほどの面接原稿から想定される質問を書き出してみます。
また一般的な質問も想定しておきます。
- このプロジェクトはどれくらいに費用がかかりますか?
- どのような品質の問題がありますか?
- 他にも老朽化して更新しなければならない設備はありますか?
- トラブルの原因は分かっていますか?
- トラブルはどれくらいの頻度ですか?昨年は何件でしたか?
- 一度のトラブルでどれくらいの時間止まりますか?
- 今回更新に伴って見直した構造などありますか?
- 現地で分解するとどれくらいの期間がかかるのですか?
- なぜ3DCADを用いようと思ったのですか?
- 3DCADは今後も使えそうですか?
- 3DCADを使用するのにどれくらいの費用がかかりますか?
- 天井から搬出する以外にどのような案が出ましたか?
- 様々な案がある中で天井から搬出すると決めたのはなぜですか?
- 工事期間は全部で何日を考えていますか?
- 工事中のトラブルとはどのようなことを想定していますか?
- 細かな課題とはどんなことですか?
- 今後のスケジュールはどうなっていますか?
- 現在自身の成長のために取り組んでいることはありますか?
- 多角的な視点で物事を見る、具体的にはどのようなイメージですか?
- 等々…
- 今までの業務で一番苦労したことは?
- 今までの業務で一番会社の利益に繋がったものは?
- あなたの長所と短所を教えてください。
- 現在の仕事量についてどう感じていますか?
- あなたにとってのお客様は誰ですか?
- 尊敬する先輩はいますか?
- 社内のコミュニケーションはどうですか?
- あなたの所属する組織の強みと弱みは何ですか?
- 将来はどのような人材になりたいですか?
- 普段の仕事で心掛けていることは何ですか?
- 今回の試験を受けた理由は何ですか?
- ストレス解消法はありますか?
- 何か自己啓発はしていますか?
- 今の仕事でどのようなところでやりがいを感じていますか?
- 今後やってみたい仕事はありますか?
- 等々…
想定質問を考えたら質問に対する回答も一つ一つ考えます。
回答を考えるのが一番大変ですが、一番大切です。
これだけの質問に対して回答を考えられていれば、自分自身と向き合えている証拠です。
面接本番も胸を張って臨めると思います。
ひたすら面接練習をする

面接原稿や想定質問などある程度終わったら、後はひたすら面接練習です。
面接成功のカギは、「面接練習をどれだけやるか」で決まると言っても過言ではありません!
どんなにいい面接原稿や完璧な回答を用意しても、面接官に伝わらないと意味がありません。
過去の経験から言えることは、「面接練習はやればやるほど面接本番が楽になる」です。
色んな練習方法があると思いますが、私のオススメを順番に記載します。
- 課長や部長に面接官役になってもらう
- 上司や先輩に面接官役になってもらう
- 家族や友人に面接官役なってもらう
- スマホに向かって練習する(録画する)
- 一人で鏡に向かって練習する
できるだけ本番を想定した面接練習がいいです。
また面接練習は「入室から退出まで」一連の流れもやっておきましょう。
私は初めての面接で入退室のマナーを練習してなくて、序盤から躓きました。。。
その他にも面接では気を付けることがたくさんあるので、しっかり練習して身に着けておきましょう。
- 声の大きさ
- 言葉のスピード
- 表情
- 目線
- しぐさ
- 姿勢
- ‥など
まとめ

この記事では「面接前に最低限やっておくこと3つ」について紹介しました。
- 面接原稿を作成する
- 想定質問と回答を考える
- ひたすら面接練習をする
当たり前のように感じますが、直前にならないと行動しない人の方が多いです。(部下や後輩ができてそう感じています)
「昇格試験は出来レース!」なんて思う人もいるかもしれませんが、ちゃんと面接官は採点しています。
これを機に自分を見つめ直して、自己成長に繋げましょう。
何度も言いますが、昇格試験の案内があるというのは、あなたは既に大勢から評価されています。
この記事で述べたことをしっかり準備して、面接官に伝えられれば必ず合格します。
「昇格試験は会社生活で唯一給料を大きく上げるチャンス」
大変だと思いますが頑張ってください!
昇格試験|面接・小論文対策にオススメの本を紹介します
昇格試験の面接・小論文対策にオススメの本を紹介します。
面接・小論文とも具体的な面接問答や論文が記載しており、実践で使える内容となっています。
私も昇格試験を受ける度に繰り返し読んで、参考にしている本なのでぜひ手に取ってみてください。

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