高専から就職か進学で迷ってる…
大卒で就職した方がいいんじゃない?
高専卒なら大企業へ簡単に入れるって聞いたけどホント?
就職率100%の魅力に惹かれて高専に入ったものの、「やっぱり大卒の方がいいのでは?」とお悩みのあなた。
私はそのまま高専から就職をオススメします。
なぜなら高専生なら簡単に大企業に入れるし、出世して大卒にも勝てるからです!
私も就職か進学で迷った時期がありましたが、「高専卒でも努力すれば大卒に勝てる!」という企業PRで来たOBの言葉で就職を決意しました。
現在就職して10年になりますが、給料も安定しており就職して正解だったと感じています。
この記事では、就職か進学か迷っている高専生に向けて高専卒で就職するメリットとデメリットを解説します。

「早くいいところで就職したい!」という思いから、猛勉強して高専機械工学科に入学しました。
機械工学科を選んだのは、単純に人気が高かったことと親父の職業が機械系だったから。
2013年に高専を卒業してからは、憧れだった大手製造メーカーに就職。
「高専卒でも大卒に勝てる!」をモットーに社会人になっても猛勉強してたくさんの資格を取ってきました。
4度の昇格試験を乗り越え、今では大卒と同じ出世のレールに。
給料も安定して結婚、マイホーム建築と毎日が充実したワークライフを送っています。
高専卒で就職する割合
高専卒業後は、4つの進路に分かれます。
- 就職
- 専攻科へ進学
- 大学へ編入
- その他(公務員など)
進路状況は「独立行政法人国立高等専門学校機構」の令和元年度の調べによると以下の通りです。
出典:独立行政法人国立高等専門学校機構
令和元年度本科卒業者進路状況
6割くらいの人が就職を選び、4割が進学しています。

その他3%は留年かな??(笑)
就職率100%が売りなので就職の割合が高いのは納得ですが、進学も割と多いようです。
これは何を専攻しているかにもよるかもしれません。
機械工学科だった私のクラスでは8割以上が就職でした。
高専生が就職先に選ぶ企業
高専生はどのような企業に就職しているのか、就職先ランキングを見てみましょう。
2019年と2020年の就職先ランキングを掲載します。




サントリー2年連続トップ~就職先ランキング2020~(令和2年12月掲載)
「サントリー」「JR東海」「旭化成」「花王」「NTT東日本」、有名企業が上位を占めています。
その他も一度は聞いたことがある企業ばかりですね。
このように多くの有名企業が毎年数十名の高専生を採用しており、需要が高いことが分かります。
高専卒で就職するメリット 3つ


高専卒で就職するメリットを3つ挙げます。
- 大企業に入りやすい
- 早く仕事を覚えられる
- 高専卒でも大卒に勝てる
大企業に入りやすい
高専生は企業側にとっては非常にコスパのいい人材です。
若くて、技術力があって、安く雇える。
毎年大企業含むたくさんの企業から求人がくるので、その中から行きたい企業に応募するだけ。
ほとんどの人が学校推薦という形で、1社だけ受けて就職先が決まります。
「コスパがいい」と言われるとあまりいい気持ちではありませんが、それでも大企業に入れるのは大きなメリットですね。
早く仕事を覚えられる
高専卒で就職すると留年していなければ20歳から働くことになります。
大学生がサークルで楽しんでいる間、給料をもらいながら経験を積むことができます。
社会人にとって経験値は強力な武器になるので、早く仕事を覚えられるというのも大きなメリットですね。
同年代の大卒が入社してくる頃は、教える立場にあるのでちょっとした優越感を味わえます。



この時点では、給料は負けるけどね…
高専卒でも大卒に勝てる
冒頭でも述べたように、会社に入れば高専卒でも大卒と出世競争できます。
もちろん若いうちは大卒の方が給料も高いし、出世のスピードも大卒の方が優先されます。
しかし社内の昇格制度を利用すれば、高専卒でも大卒に勝つことができます。
国家資格取得や社内試験合格などで昇格制度をうまく利用すれば、必ず大卒と同じ出世レールに乗れます。
そこからは実力勝負です!
高専卒で就職するデメリット 3つ


高専卒で就職するデメリットを3つ挙げます。
- 給料が安い
- 大学生活を味わえない
- 出世の道のりが長い
給料が安い
高専卒の初任給は、だいたい18万円くらいと言われています。
実家暮らしには十分かもしれませんが、高専卒の多くは一人暮らしになります。
家賃・光熱費、食費、車・ガソリン代、スマホ・ネット代、税金など、色んなものが引かれて残るのは3~5万程度です。



私の入社当時は毎週のように飲み会があり、貯金はほぼゼロでした(笑)
会社でも福利厚生で色んな手当や家賃補助はありますが、もう少し給料高ければなぁとは思います。
大学生活を味わえない
会社でバリバリ働いている中、同年代の大学生は大学生活を楽しんでいます。
SNSでは、サークルや合コンで楽しんでいる様子が。
お金は稼いでいても、こういうのを目の当たりにするとやはり羨ましく感じます。
私はそこまで大学生活に憧れはありませんでしたが、高専卒の中には「大学に行きたかった」という人も多かったです。
出世の道のりが長い
「高専卒でも大卒に勝てる」とは言いましたが、道のりは長いです。
国家資格を取る、社内試験に合格するなど、相当の努力は必要になります。
国家資格は、高専時代で通用した徹夜勉強で何とかなるほど甘くはありません。
社内試験も同様です。
私も大卒と同じレベルになったのは、国家資格2つ、昇格試験を3回合格した27歳の時でした。
出世するにはコツコツと長い時間をかけて積み上げる必要があります。
まとめ


高専卒で就職するメリットとデメリットを紹介しました。
- 大企業に入りやすい
- 早く仕事を覚えられる
- 高専卒でも大卒に勝てる
- 給料が安い
- 大学生活を味わえない
- 出世の道のりが長い
あなたの人生なので就職しても進学しても正解・不正解はありません。
ただし、「高専卒だと大卒に勝てないから」という理由で進学するなら、考えを改める余地はあります。
私がそうであるように、高専卒でも十分大卒と戦えます。
メリット、デメリットを十分理解した上で進路を決めましょう!
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