【高専|機械工学科卒】仕事って何するの?大企業10年目のOBが解説!

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「高専に興味はあるけど、卒業後はどんな仕事内容になるのか不安…」

「高専卒業後は工場勤務がほとんどって聞いたけどほんと?」

「機械工学科卒の仕事内容を教えて!」

高専を目指している方、就活中の高専生の中には、このような悩みや不安があるのではないでしょうか?

高専を卒業して就職した後、いったいどんな仕事が待ち受けているのか。

誰もが興味ある内容で、それによって進路が分かれたりもします。

正直、私自身は「どんな仕事でもとりあえず大手に行ければいいや」と浅い考えで就職しました。

結果的に今の仕事や暮らしには満足しているものの、もう少し考えればよかったなと後悔するときも…

ただ一方で、学生の頃から就職後のイメージなんて分かるわけないですよね(笑)

そこで今回は高専機械工学科を卒業して大企業に10年以上勤める私が、仕事内容について紹介します。

あくまでも私の体験になりますが、職場にも高専卒がたくさんいるので、有益な情報になると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

目次

「製造業」に就職する人が46%

高専卒業後は、機械工学科関係なくほとんどの人が「製造業」に就職します。

国立高等専門学校機構の産業別就職者数を見ると46%の人が製造業に就職しています。

ちなみに「製造業」とは、原材料(素材)を工場の生産ラインで加工・組立して製品を作り出す産業です。

自動車や電気機器、食品加工など様々な部門があります。

私の勤務先も「製造業」で、機械系だけでなく電気、化学、建築など様々な学科の高専卒がいます。

国立高等専門学校機構:産業別就職者数(令和 4 年度本科卒業者)より

勤務先は地方の工場

「大企業に入社したら都会で一人暮らしだ~!」

なんて期待している方がいたら、残念ですがそうはいきません(笑)

高専卒のほとんどは、地方(田舎)の工場勤務です。。。

工場を建てるなら都会よりも田舎の方がいいですからね~

初めて就職先の工場に案内されたとき、電車からタクシーで30分くらい移動した位置にありました。

段々田舎になっていく風景を見ながら「やべえところに来てしまった…」とショックを受けたほどです(笑)

部署は「生産技術部」と「保全部」

私の経験になりますが部署は「生産技術部」と「保全部」を経験しました。(今は生産技術部です)

生産技術部では「機械設計担当」、保全部では「機械保全担当」を任されました。

機械系と電気系の高専卒は、だいたい生産技術部か保全部のどちらの部署に配属されていました。

化学系の人達は研究所や品質管理、製造管理の部署に配属されていました。

他の会社の高専卒に聞くと、工場でオペレーターをしている人もいるようです。

自ら志願して営業部に異動した友達もいます。

会社にもよると思いますが「機械工学科だから絶対にこの部署!」といった決まりはありません。

ゴリ

会社と本人希望によるといった感じですかね。

「生産技術部」の仕事内容5つ

生産技術といっても学生にはチンプンカンプンですよね。

生産技術部の仕事内容は多岐に渡り、ここでは全てを紹介できませんが、主には以下の5つです。

  1. 製品の品質改善
    工場で作っている製品の品質をより良くするために、設備や現場環境のカイゼンを行う。
  2. 新製品・新デザインに向けた設備導入・設備改造
    新しい製品や新デザインを作るために、新しく設備を導入したり既にある設備を改造したりする。
  3. コストダウン・効率化
    最小限のコストで高効率の生産をするために、ムダな動きを無くしたり人の作業を自動化したりする。
  4. 安全対策
    工場で災害が起こりそうな危険な箇所をピックアップして、対策を考え実行する。
  5. 老朽化設備更新
    工場にある古い機械をすべて最新型に入れ替えたり、一部のみ新しい部品に交換したりします。

簡単に言えば「工場をよくするために色々やる」というのが生産技術部の仕事です。

基本は一つのテーマにつき、一つのプロジェクトが立ち上がります。

例えば「新〇〇製品を売り出したい」「〇〇工程を自動化したい」というテーマには、「〇〇設備新設プロジェクト」「〇〇工程自動化プロジェクト」といった感じですね。

「生産技術部」の主な日常業務

生産技術部の仕事内容が分かったところで、具体的に毎日何をやっているか説明します。

学生の方はこのあたりが一番気になるところでしょう。

生産技術部の主な日常業務は以下の6つで、9割以上がデスクワークとなります。

あくまでも私の感覚ですが、それぞれ割合も含めて紹介します。

生産技術部の主な日常業務
  • CAD(図面描き):5%
  • 会議・打合せ:20%
  • 資料作成:70%
  • 見積集め:(割合は資料作成に含む)
  • 発注作業:(割合は資料作成に含む)
  • 工事管理:5%
CAD(図面描き):5%

いかにも機械設計っぽい仕事ですね。

しかし「機械図面」とググって出てくるような細かな図面を描くわけではありません。

  • 新しい設備が空いてるスペースにきちんと収まるか
  • 設備を置くことでオペレーターの邪魔にならないか
  • 通路や安全柵など安全対策は十分に行えているか

これらのことを満足しているかどうかを図面で検討します。

いわゆる構想設計や基本設計と呼ばれる工程です。

設備の具体的な動作を考えたり部品図を描いたりする詳細設計の仕事は、外注や派遣にお任せします。

会議・打合せ:20%

会議や打合せはたくさんあります。

プロジェクト会議や工事安全会議、部署内の定例会議、月報、安全会議などです。

自分に関係なさそうな会議にも参加しなければならず、会議や打合せだけで一日潰れることもあります。

資料作成:70%

日常業務の7割以上は資料作成です。

  • 打合せ資料
  • 部品や工事依頼の注文書
  • 予算書
  • 工程表
  • 提案書
  • 工事書類
  • 工事報告書
  • ‥など

毎日が資料作成との闘いですが、資料作成さえ早くなれば、仕事をマスターしたも同然となります。

ゴリ

ExcelやWord、PowerPointといったOfficeソフトを使いこなせば、「仕事できる人」認定されます。

見積集め:(割合は資料作成に含む

とくに大規模な工事になると事前に見積を集めて予算に収まるかどうか確認する必要があります。

口頭やメールで見積のお願いをしたり、大規模になると見積をするための注文書を出したりもします。

ゴリ

見積するのもタダじゃありませんからね

予算オーバーならスペックや工事方法の見直しをしてコストダウンを検討します。

どうしてもという場合は、予算オーバーでもごり押しで提案します(笑)

発注作業:(割合は資料作成に含む)

新しい設備を導入するには、設計して作ってもらい、さらに作ったものを据え付けてもらわなければなりません。

設計から材料購入、加工、製作、組立、据付、動作確認など、やることはたくさんあります。

これらを外部業者に依頼するために、購入仕様書や工事仕様書といった注文書を作成します。

そのため仕様書には設計条件や製作方法、工事方法などを書きます。

また分かりやすく図面や表などを用いて、依頼を受ける側が理解できる内容にしなければなりません。

工事管理:5%

施工業者と工事の方法や日程を決めて、社内の色んな部署に連絡をします。

  • 安全な方法で工事を行えるか
  • 工事日当日は工事場所が確保されているか
  • 他の工事とバッティングがないか
  • 工事車両の駐車スペースはあるか
  • 工事業者の休憩スペースやトイレの場所はあるか
  • ‥など

工事をスムーズに行えるように事前に段取りをします。

段取りの良し悪しで工事業者から好かれるかどうかが決まります。

段取りが悪いと残業して夜中までかかったり、最悪の場合工事を中止したりといったことになります。

「保全部」の仕事内容7つ

続いて保全部の仕事内容を紹介します。

保全部の仕事も生産技術部と同じですが、付け加えるなら「定期点検と整備」「トラブル対応」が増えます。

  1. 製品の品質改善
  2. 新製品・新デザインの為の設備導入・設備改造
  3. コストダウン・効率化
  4. 安全対策
  5. 老朽化設備更新
  6. 定期点検と整備
    工場にある設備の定期点検や整備(メンテナンス)を計画して実行します。
  7. トラブル対応
    日々、工場で起こる様々な設備トラブルを処置して生産を安定させる。

「保全部」の主な日常業務

保全部の日常業務についても割合含めて紹介します。

生産技術部と違ってデスクワークだけでなく、現場に行く割合も多いです。

生産技術部の主な日常業務
  • CAD(図面描き):20%
  • 会議・打合せ:10%
  • 資料作成:50%
  • 見積集め:(割合は資料作成に含む)
  • 発注作業:(割合は資料作成に含む)
  • 工事管理:15%
  • 定期点検整備:(割合は工事管理に含む)
  • トラブル対応:5%
CAD(図面描き):20%

保全部もCADを使って図面を描きます。

細かな改造が多く、生産技術部よりも詳細な図面をよく描きます。

詳細図面の描き方なら、生産技術部よりも保全部の方が詳しいということはよくあります。

会議・打合せ:10%

部署で集まってトラブル報告や対策の検討会を行うことが多いです。

もちろん定例会や安全会議もあります。

大きなトラブルになると、製造部や関連部署も集まって対策検討会を行います。

プロジェクトと呼べる規模の案件はないので、打合せの量は保全部の方が少ないです。

資料作成:50%

資料作成は日常業務の5割程度です。

部品購入や工事依頼のために注文書作成が多く、他には点検やトラブル報告書を作成します。

トラブルがあると、すぐにトラブル報告書を提出しなければならないのでメッチャ忙しくなります。

見積集め:(割合は資料作成に含む

各保全担当者に修繕費が割り当てられています。

部品購入や工事依頼も予算の範囲内で行う必要があるため、見積を集めてやる・やらないを判断します。

赤字になるとその理由を説明するために報告書を作らなければなりません…

お金が余り過ぎても問題なんですけどね。。。

発注作業:(割合は資料作成に含む)

生産技術同様、部品を購入したり工事を依頼したりするため、仕様書を作成します。

生産技術部に比べると小規模の部品購入や工事依頼がたくさんあります。

担当者によっては、月に50件以上注文を出すこともあります。

工事管理:10%

生産技術部と同じで施工業者と工事の方法や日程を調整します。

工事の数が多いので毎週のように工事があり、1日で5件以上の工事を抱えることもあります。

保全部を経験すると工事の段取りのイロハを徹底して学ぶことができますね。

定期点検整備(割合は資料作成に含む)

動いている機械を実際に見ることも保全部の重要な仕事です。

毎日のように工場を巡回して設備の音を聞いたり、動きを見て安定して稼働しているかチェックします。

週1回、月1回、年1回で行う「定期点検」や、一部分解して劣化などを見る「分解点検」もあります。

クレーンやボイラーなどは車検と同じで、法律で必ず点検しなければならない設備もあります。

当然、点検して終わりではなく、消耗部品や損傷している部品の交換など整備計画を立てて実行します。

トラブル対応10%

トラブルが起きると生産が停止し、大きな損失となるので早急に修理しなければなりません。

私が担当していた工場は、24時間生産していたので夜中でも関係なく呼び出されて修理していました。

ただし実際に作業をするのは業者さんで、保全担当の役目はあくまでも工事管理です。

トラブルが起きたらすぐに、現場を確認して、業者を手配し、修理方法を指示します。

他にも関連部署に報告して、安全に作業できるよう電源を遮断したり作業環境を整えたりしなければなりません。

もちろん修理して終わりではなく、トラブルの原因を調査して対策を考え実行するまでが仕事です。

就職後の仕事についてQ&A

就職後の悩みについて、Q&A方式で答えていきます。

他にも知りたい情報があれば、問い合わせページから気軽に質問してください。

夜勤はある?

夜勤はないですが、保全部の頃は夜中の呼び出しはありました。

また夜まで生産している工場でオペレーターになると夜勤はあります。

休日出勤はある?

あります。休日に工場が停止するのでそのタイミングでメンテナンスや工事を行います。

休日出勤は手当もあるし上司や偉い人がいないので割と好きな人は多いと思います。

残業はある?

あります。多いか少ないかは人によりますが、大企業は時間外規制がうるさいので多い人でも月に30~40時間ほどです。少ない人は10時間以内ですね。

仕事の不満はある?

もちろんありますよ。大企業なので年功序列です。どんなに仕事をしても年配者には給料面では勝てません。逆を言えば仕事ができなくてもある程度の給料がもらえるんですけどね。

転職する人はいる?

何人かいます。他の職種を経験したいと言って出ていく人もいれば起業する人もいました。

転職は有利?

有利だと思います。とくに20代後半~30代の技術職は需要が高くここ最近は頻繁に入社してきます。私の部署にはキャリア入社が5人ほどいますね。

まとめ|高専機械工学科卒でも進路はさまざま

私は高専の機械工学科卒業後、地方の工場勤務となりました。

そして「生産技術部」と「保全部」で「機械設計担当」と「機械保全担当」を経験しました。

しかし会社によっては、工場でオペレーターすることもあります。

また営業部で働く人もいます。

つまりさまざまなんです。

「高専だから…」「機械工学科だから…」といって決まった道はありません。

自分で志願すれば、学校、専攻分野関係なく自分に合う仕事に就けます。

高専を目指している方、就活中の高専生は、是非参考にしてください。

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